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人とロボットが共存する未来社会


ロボットとは?


世界で産業用ロボットの稼動台数が最も多いのは、日本であるということをご存知でしょうか。(図1)一口にロボットと言っても、産業用と非産業用(生活や医療、福祉等)の分野に大別され、近年の少子・高齢化の社会環境を受けて、この非産業用ロボットは次世代ロボットとして期待が高まってきています。(図2、図4) 





LSI技術との関わり


さて、このようなロボットに必要ないくつかの要素技術の中で、LSIとの関わりが深い技術として認識や通信、省電力化( 電力消費を抑えることは、CO2排出を削減し、地球環境に易しいエコ製品の開発につながります。)が上げられます。当社は、これら技術の実現に向けたLSIの開発を担っています。


1.認識  :画像認識、音声認識、位置確認等

  車載向け画像認識並列処理用プロセッサ「IMAPCAR」開発。
100 GOPS (*1)の処理性能(100MHz動作時) 128個の演算ユニットを動作周波数100メガヘルツ(MHz)で並列処理 することで、毎秒30ビデオフレームの画像認識ができる高いパフォー マンスを持っています。これにより、現在市場で販売されている画像 認識LSIに比べて約5倍となる100GOPS(毎秒1000億回の演算を実 行)の処理が可能となり、白線、先行車、歩行者等の画像をリアルタイ ムに認識できます。
(*1)GOPS(Giga Operation Per Sec)
一秒間に処理できる演算回数を示す。



  オールソフトウェア処理(並列処理向け拡張C言語採用) 多数個のマイクロプロセッサが連携し、画像の2次元面上でライン状に繋がった一連の画素の処理をソフトウェアにより実現してい ます。下図のように、従来の単一の高性能プロセッサで画素を処理する“点型”に対し、「IMAPCAR」の技術は“ライン型“の画像処 理であると言えます。


2.通信  :RFIDの無線技術、暗号化によるセキュリティ技術等

  アナログRF技術により、数cm〜100cmの距離を無線通信で飛ばすRFIDパッシブタグシステムを開発。

3.省電力化:低消費電力技術、次世代電池(リチウムイオンや燃料電池)対応等

  携帯機器用アプリケーションプロセッサ「MP201」開発
本LSIには、画像や音声等のデータを扱うマルチメディア処理を低消費電力で実現するための様々な技術が盛り込まれています。具体的には、7種類の動作制御モード(スリ−プ、エコノミー、ノーマル等に対応して電源領域の制御を行い、かつそれに応じた3種類のクロック信号制御モードを備えていることにより、大幅な低消費電力化を実現しています。以下に、「MP201」のブロック図を示します。



ここで紹介したLSI製品は、ロボットテクノロジー技術(RT技術)として開発したものではありませんが、ロボットの実現にはこれらの製品で培った技術が生かされています。



人とロボットが共存


ロボットと人間が共存する時代を2025年と予想し、国家プロジェクト規模の活動が進められています。

     

     

図3や図4に示されているように、次世代ロボットとして期待されているサービスロボット市場(生活や医療・福祉分野での)においては、特に“ロボットと人の共存”という問題が重要な意味を持っているのです。そこで、ロボットに関する新たな安全性確保のガイドライン作りも検討されています。このガイドラインに沿ったロボット製作はもちろんですが、その部品であるLSIには、過酷な環境下(温度範囲の条件等)において誤動作しないための高品質な特性や、かつ様々な信頼性試験(静電破壊やノイズ等)に合格する高信頼度の性能が要求されます。そこには、単にLSI設計だけの問題ではなく、LSIそのものの材料にも影響するような技術開発が必要になってきます。



未来社会に向けて....


ロボットは、機械や電子、情報などの様々な技術の融合により成り立っていると言えます。このロボットに使用されるLSIは部品としてのハードウェアだけではなく、そのハードウェアを動かすソフトウェアも必要であり、こうしてみるとロボットには様々な分野の技術が結集されています。私たちがこれまで開発してきたLSI製品に生かされている技術はもちろん、ロボットというアプリケーションシステムを実現するためのLSI製品を設計する技術を高めていくことにより、安心かつ安全な社会作りに貢献できる企業を目指したいと思います。


以上



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