NECエレクトロニクス NEC
NECマイクロシステム
ホーム アプリケーション 開発製品情報 サポート 会社案内 採用情報 お問い合わせ サイトマップ
header
アプリケーション
事例紹介
コラム
プロジェクト
アプリケーション

社会の変化とLSI開発


● 大きく変化した60年間


 ユビキタス社会と言われ、LSI無くしては成立しない現状ですが、トランジスタが発明されて60年が経ちました。人間に例えれば「還暦」で成熟した大人です。その間の変化には、改めて驚きを感じます。平均寿命は30歳/60年間で延びました。この事は、食事・医療などの貢献が大きい訳でありますが、経済的な発展や文化的生活を作り出した影の貢献者LSIも見逃せません。さらに今後期待される、環境・エネルギー・情報など高齢化社会になっても「安全・安心・快適」に向けて貢献をして行くと思います。  



● グローバルになった経済と製品開発


$1=360円や海外旅行が夢だった時代からすれば、今や日本は製造から設計開発へと 役割が変わり競争相手も変わりました。特にLSI開発では、国内メーカーよりも、言語も違い、時差も発生する環境に於いて、先進国との競争は24時間 シームレスに協業をするなど、変化に対応しています。
インターネット社会では、まさにユビキタス(何時でも、何処でも、誰とでも)です。
この事は、自分の強みを伸ばしOnly-OneかNumber-Oneを目指す事であり、且つ、弱点を補う意味でのパートナーを見つける事にも繋がります。
お客様は世界の人々であり、競争や仲間も世界の人々になってしまっています。



(参考) BRICs=ブラジル・ロシア・インド・中国
VISTA=ベトナム・インドネシア・南アフリカ・トルコ・アルゼンチン
いずれも、世界平均GDP成長率の4%台を越え、7%以上の目覚しい国々を示し日常品(コモディティ)で経済発展を遂げている代表国です。
逆に、先端の付加価値製品(ファッション)で発展を目指す国々では、研究開発など知的財産がより重要になり、連携する産業構造になります。


余談ですが、当社に於いてもここ数年で大きく変わった点が見受けられます。欧米の人 達を交えた会議風景から、中国からの関連会社研修生受け入れや、採用社員でのインド・ 中国の人達と一緒に仕事を行い食堂で昼食を楽しむなど、日常的光景に変わって居ます。



● LSI開発の悩み


便利な社会へ製品で貢献している事は間違い無いのですが、経済の発展と共に製品の普及Speedや価格の値頃感などで、短期間の間に複数のメーカーが参入し、激しい競争が起こります。


表に示すように、各時代での製品例を見て頂いても判るようにヒット商品となり、家庭や職場の皆が手にする時代を経験された事だと思います。今や世界が相手なので、生産規模などの立ち上がり方はますます急峻になっています。
ここから読み取れる事は、以下の内容です。


1.製品の普及TATが確実に早くなっている=LSI開発の開発期間(TAT)を短くする


当社の様な設計専門会社は、一番重要で、難しい課題でもあります。必要な事はミス0・リワーク0=設計思想・設計手順など開発工程を明確にし、漏れが無いかの途中チェック(設計レビューや検証確認)です。この事はチームワークの良さと現象・不具合の見える化です。良く言われる事ですが、複雑で大規模化したLSIでは、TATの約70%が確認・検証に費やしているのが現状です。
設計と言われる回路構成・論理構成を完成させる時間は意外と短いのです。


2.コスト対応が重要=価格低下は時間との勝負(DRAMは-40%/年もある)


世の中で値上がりする物や変動する物が多い中、電化製品を中心にした部品のLSIだけは、食品・野菜と同じで賞味期限があるかの如く、時間と共に確実に安くなります。これに対抗するには、機能やSpeedをUpさせながらChipを小さく作る技術が必要です。1枚のWaferから取れる良品を多くする為に、製造や設計のバラツキを考慮し、安定した特性を出す設計が求められています。
その為には、歩留まり(良品数/母体数)解析を行い、改善と工夫を設計にフィードバックする活動が必要で、関連部門との一体感が結果を左右します。


3.製品のモデルチェンジが早い=シェア競争で簡単に順位が変わる


製品を発売する時期を念頭に、市場動向や他社動向・価格など先を睨んだ製品開発が必要で、ロードマップと言われる製品開発計画により実行されますが、大きな差が無い所での設計や製造技術力なので、一寸した事が大きな結果の差で現れます。
我々の設計現場で良く言われる事は、特許とベンチマーク(他社との比較)です。
余談ですが、マーケットシェアでの法則(ランチェスター)をご存知ですか?
結構参考になりますし、勇気付けられますので色んな場面で応用されてみては如何ですか。頑張る勇気と危機感を感じる事が出来ます。

(参考) ランチェスターの法則=市場占有率で優位性を測る。
優位な独占状態(絶対安全):73.9%・・・これ以上は独占禁止法レベル
業界の主流(独走状態):41.7%  当分は首位(安定分岐点):26.1%
一般的には、1位〜3位で73.9%以上であれば三つ巴戦と言われているが順位の変動可能範囲=射程距離は、両社の差が√3以内で有れば可能。



● LSI開発の今後は?


技術の変化と競争の激しい世界では有りますが、所詮は1人で出来たり 考えたりするレベルでは無く、CADを駆使する中で、過去からの蓄積した技術を仕組みとチームワークで対応する事になります。
そこで、重要なのは人材と教育になります。
図に示すように、これから必要な能力や技術は沢山有りますが、一番は優れた技術をチームで共有でき状況や変化に対応できて、結果を出せる技術者です。
今、我々の一番の夢は、努力した人が報われ達成感とヤリガイを実感できる「プロジェクトX」です。こんな思いを共有できる人が増える事を願っています。


以上



ご利用にあたって  個人情報保護について   © NEC Micro Systems.,Ltd.