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技術者のやりがいとは


当社は、システムLSIのハードウエア・ソフトウエア設計を業務とした技術者集団にて構成されており、システムLSIを通じて皆様の豊かな生活環境の実現に貢献しています。早速ですが、技術者にとってのやりがいとはいかなることでしょうか。やはり、自身が設計に関与したシステムLSI搭載されたセット製品が皆様に新製品として提供され、好評を得ることに尽きます。世界初の技術を搭載したり、世界最小や最軽量、使いやすい、画面がきれい、音がいい、どこでも繋がる携帯電話などなどその結果はさまざまです。こうした評価を得ることが技術者の大きな自信となり誇りとなります。


会社のめざすところとは


さて話は少しそれますが、企業活動においては顧客満足が重要であります。常にお客様の要望を満たす事を重要視しており、お客様と協働、共存して企業としての運営を継続させる考え方です。多くの企業において同様の考え方が取り入れられております。しかし、企業経営の一面として非常に重要な考えでありますが、当社のような技術者集団では技術者とその個々の持つ技術自体が企業としての資源であり、財産であります。資源をないがしろにした経営がうまくいくはずもありません。このためいかに従業員たる技術者の要望に応えてゆくかが重要であり、常に人と共に会社が栄えることを目指します。このような考え方は他の業種でも取り上げられ今では従業員満足と広く呼ばれるようになっております。それでは、どうやって従業員満足を向上、維持していけば良いのでしょうか。

まず、企業内においては、自身の持つ技術を正当に、公平に評価することが重要です。当社では以前より業務の結果や個人の持つ技術や知識をそれぞれ公正、明確に評価するための仕組みを持ち、透明性を高めた人事制度により昇給や昇格などに連携させており、これらにより従業員の意識の向上を継続させております。また、昨年度は当社の創立25周年(四半世紀)にあたり、従業員の家族の皆様に対しても会社や業務についての理解を得るため会社主催の展示会を開催し、従業員家族の皆様を招待し理解を深めて頂きました。この展示会では、当社の自社研究のテーマから自律走行メカと称し、設置したコースを自動認識して走行する自動車模型などを展示し、特に小さなお子様などに好評を得ました。展示会には、社外の方も招待しており、こちらでは実際の高い技術力を認めて頂き、展示技術に関連する会社より技術についてのいくつかの問い合わせを受けております。また社内では各種の発表会を定期的、または随時に開催しており、その中で最新技術について発表の場を設け社内で認められる場を提供しております。


技術者のやりがいとは?


話は戻りますが会社のしくみとは別に、業務においての技術者のやりがいとは何でしょうか。勿論、研究開発を行う大学や研究所のように全てが論文発表され世界に認められるとはいきませんが、一部では学会発表などの機会もあります。また、自身が設計や開発に貢献したシステムLSIが搭載されたセット製品が皆様のお手元に新製品として届き、好評を得ることが最終的なやりがいとなります。では、ハードウエアやソフトウエアの設計の段階でのやりがいはあるのでしょうか。実は設計自体が、技術者の最も興味を引くところとなります。

さて、それでは実際の設計の様子を覗いてみましょう。設計者はまず、このシステムLSIに搭載する機能を検討します。製品として差別化したい機能やなくてはならない機能などを考慮し、更に他製品などへの再利用も考慮してより汎用性の高いC言語などを用いて機能を記述します。この段階では言語がかなり抽象的な記述となるため、実際の製品の素子規模や達成できる性能などがまだ概略程度しか掴めません。このため、より具体的な設計へと移ります。従来では機能実現においてハードウエア設計が先行し、後にソフトウエアをハードウエアに合わせて設計するといった手法が採られておりましたが、現在では機能実現の最初の段階でソフトウエアとハードウエアの分担を検討、検証することでより高い性能を実現できることがわかってきました。例えばひとつの製品で複数の規格に対応する場合などでは共通する演算部分などはハードウエア分担、複数規格に関連する部分のみをソフトウエア分担させることでハードウエアが最小の規模となり全体では性能の向上が図れます。こういった切り分けは、従来において技術者の頭の中で行われていましたが客観的に数値として検証することが必要となってきており、当社でも切り分けを考慮して結果を数値で検証できるシステムと環境を世界に先駆けて整えております。技術者は切り分けの妥当性を判断しながら検討し、以後は高性能のコンピュータを駆使して二値の論理ゲート記述に変換し、実際の製造工場で必要となるフォトマスクデータを生成します。このように見てゆくと、どうもコンピュータが自動でどんどん設計を行うだけのように思われますが、実は最初の機能記述が技術者の力量が最も問われる部分となります。機能記述では汎用性の高いC言語などを使用しますが、この抽象度が高いがため、結果としていろいろな記述から同一機能を実現できます。このため、記述の仕方次第により性能や素子規模が大きく異なります。また、以後のハードウエアとソフトウエアの機能分担においても、分担が可能となる単位や階層毎での記述にも留意しなくてはなりません。機能がいくつかの階層や部分に散在するような記述では切り分けが難しく、性能も望めません。いくらでもある記述の中から素子規模や性能やソフトウエア分担や記述階層などを検討しながら最適な組合せを考えるのが技術者です。この中で個人の独自性を盛り込み、あらゆるテクニックを駆使し設計します。このように、システムLSIの出来ばえは技術者の力量次第、製品が好評を得るも得ないも本人次第ということであり、これこそやりがいのある仕事だとは思いませんか。


当社の技術者の環境


さて、当社は幸いにも長い歴史を持ち、数多くのセットメーカー殿とお取引させて頂いています。例えば、電装品や各種制御用の自動車分野、携帯電話などのモバイル分野、デジタルカメラ、ビデオカメラ、液晶TV、HDD/DVDレコーダーなどのデジタルAV分野に特に注力しております。この中で国内はもとより、米国、欧州、アジア各国などともお取引させて頂いており、製品の活躍の場は世界中となります。自身の設計したシステムLSIがどんな製品に使用されているかの情報も得られ、さまざまな機能のシステムLSI開発に関わることができます。当社では既に90ナノメートルや65ナノメートルなどの先端デバイスの開発を分担しており技術力には自信があります。こうしてシステムLSIの設計開発により多くの方々により利便性の高い、安全な、健康な、環境に優しい製品をお届けすることに貢献しており、これが当社の技術者の誇りとなります。
また、社員にむけて専門教育や実務教育、産学共同研究や留学制度などにより人材育成にも努めております。


新技術にむけて


また、当社は常に業界の最新情報を入手できる環境にあり、最先端のシステムLSIの製造技術情報や通信をはじめとした各種の新規格を入手できます。これら新規格をいち早く世界に先駆けて製品化、発表する機会にも恵まれます。常に世界中の最新情報を得られ、技術力で世界を相手としたい方には最適の職場となります。また、身の回りの製品はもちろん、世界に先駆けた製品にも実は当社の技術者が参加し、システムLSIを設計し搭載されているものが多くあります。また、以前には装置規模であった機能が既にシステムLSIに搭載されている現在では、その複雑化と大規模化によりあらたな問題も見えてきております。その中でも、システムLSI内外の各種雑音関連の不具合を未然に防止するため、システムLSIの設計の開始時点においていろいろな雑音の量を見積る解析技術、対策検討し情報提供するなどの高度かつきめ細かな技術提供を行い、高品質の製品を提供することでセットメーカ殿からは厚い信頼を得ております。
当社はこれからも最新のシステムLSI設計により豊かな社会に貢献し続けてゆきます。

以上



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